2009年2月

第2800号 2009年2月18日号


一般会計892億8900万円
  人件費、事業費はマイナス
  「財政調整基金取崩さない」


 平成21年度の豊島区予算が発表された。

 区では、前年度とは一変した歳入環境を踏まえ、平成21年度予算の編成方針として、区民に対する行政サービスの水準を低下させない、景気悪化の長期化に備えるため財政調整基金は取り崩さない、という基本方針のもとに区民生活に身近な福祉政策の充実、子育てや教育などの次世代育成支援、地域の安全安心、さらには区民の区政への参加と協働の推進を区政の基本としつつ文化と品格を誇れる価値ある街づくりと環境に配慮した都市の創造をめざし、「文化」「健康」「都市再生」「環境」に重点的に絞り込んだ。また将来にわたり安定的かつ健全な財政基盤を構築し、基本計画に基づく[未来戦略推進プラン]を実効あるものとするために、引き続き負債の縮減、人件費の抑制、民間活力の活用、公共施設の再構築などの構造改革に取り組み、一層、スリムで効率的な行政経営を目指すとしている。

 21年度の一般会計当初予算額は、892億89百万円、前年度に比べ2億89百万の減、0.3%のマイナスとなっている。18年度以来3年ぶりの減少、当初予算規模については、7年連続で9百億円台を下回っている。また財政調整基金からの繰り入れは行わないものの4年ぶりに特別の財源対策を講じるものとなっている。

 特別会計を含めた財政規模は1,373億27百万円、前年度当初予算に比べ23億20百万円の減、1.7%のマイナスとなっている。

 人件費は、前年度に比べ10億17百万円の減、4.4%のマイナス、事業費は4億45百万円の減、0.8%のマイナスとなっている。投資的経費は11億74百万円の増、11.6%のプラスとなっている。

 21年度の豊島区重点事業は、「『文化芸術創造都市』としまへ」、「池袋副都心再生への大いなる挑戦」、「環境都市づくりの推進」の3点、それに「不況下での区民生活の支援」が特色となっている。

 とくに文化面では、トキワ荘・並木ハウス関連事業、フェスティバル・トーキョー開催助成、豊島区図書館ネットワーク事業、エチカ池袋ギャラリー活用事業などが上げられている。都市再生では、新たな公共交通システムによる交通戦略調査、コミュニティバスの導入、新庁舎整備計画の推進、池袋西口駅前広場周辺整備事業、池袋西口駅前街区街づくり推進事業、池袋駅及び駅周辺整備事業調査、大塚駅周辺の駐輪場整備、住宅基金の活用による良質な住環境作り事業があげられる。


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