2009年2月

第2801号 2009年2月25日号


都電沿線にバラの花
 南大塚ネットワークが緑化計画


 大塚のシンボルとなっている都電荒川線。現在、地域の方々が中心となった大塚から向原までの都電沿線でのバラの花をメインとした沿線緑化計画が進められており、いよいよ22日から、地域による植樹作業が行なわれる。

 この計画を発起したのは、これまでも色々な企画を打ち出し、地域の活性化に取り組んでいる「南大塚ネットワーク」。昨年12月2日には、地元町会や住民、商店街等で組織される「南大塚都電沿線協議会」を発足させ、現在、地域ボランティアとともに、周辺のごみ拾いや草むしり、水遣りなどの植樹に向けた準備作業を進めている。

 協議会のまとめた資料によると、大塚から向原までの都電沿線の植え込みは、乱雑に植木鉢が置いてあるなどコンセプトがなく、ごみの不法投棄や違法駐輪も目立つ空間になっているのが現況だ。その一方で沿線の一部には、100本ちかくのバラがある所もあり、中には、今では手に入りにくい希少価値のある品種も含まれている。

 そんな沿線を、既存のバラを生かしながら、美しい花の風景を作り出し、「チンチン電車とバラ」が大塚の新しい魅力・風物詩、そして“地域連帯”のシンボルともなるようにと、都電沿線の植栽部分に地域でバラを植樹し、育てていくといった試みだ。協議会・地域住民・交通局・JR・豊島区等と協力して事業を進めていく。

 沿線緑化計画は、平成20~24年までの4年間。沿線を「有名人の名のついたバラエリア」や、「香り代表種エリア」「日本人作出者エリア」「イングリッシュローズエリア」などの6種のエリアに分け、約60種ものバラをそれぞれのエリアに順次植えていく。平成24年2月には、全体の植樹が完成する予定。22日の植樹は、3年間に渡る取組の第1歩となる。数年後には、新たな大塚の風物詩となる“大塚駅前から向原を色鮮やかなバラの花に囲まれて走りぬける都電の姿”を見ることができる。

 南大塚都電沿線協議会の城所信英さんは、「緑化計画には、地域社会の活性化、地域の人々の交流といった点と、大塚駅の駅前広場再整備との連携といった2点が含まれている。3年ほど前に駅前広場に地域で小さなベンチ花壇を作成した。花壇を地域で協力し手入れをする過程が、第1回豊島・美しい街並みづくり大賞(平成19年度)を受賞した。それが励みとなり、この緑化計画につながった」と話す。

 【南大塚ネットワーク】JR山手線大塚駅南口にある「サンモール大塚」「盛和会」「商興会」の3つの商店街の若手有志が中心となって、16年6月、当初は大塚の魅力満載のホームページを運営する目的で発足。19年1月からオリジナルの辛口日本酒をはじめ、ブレンド米、和菓子、和風カレンダー、桜酵母入り焼酎など、各種「大塚ものがたり」商品を開発販売、街の歌のCDと合わせ、地域ブランド「大塚ものがたり」を展開している。池袋は若者、巣鴨はお年寄り「大塚はおやじに優しい街」というイメージをブランド作りのコンセプトにしている。


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