2009年9月

第2824号 2009年9月2日号


第45回衆院選
 民主・江端氏競り勝つ
 自民・小池氏は比例で復活当選


 民主・新人の江端貴子氏当選、自民・小池百合子氏比例で復活当選――、豊島の東京10区(豊島区と練馬区の一部)にも民主への追い風が吹き荒れた。民主党への大きなうねりの中で行われた第45回衆院選は8月30日に投開票が行われ、政権交代が現実となった。民主党が過半数の241議席を大きく超える308議席を獲得する歴史的大勝利、かたや自民党は元首相など党を代表する幹部らが次々と落選、119議席を確保するのがやっという壊滅的な大敗北を喫した。有権者は政権交代が目的ではない、経済危機、雇用不安、少子高齢化など難題山積の日本丸の舵取りを託された民主政権は有権者の期待にどう応えていくのかが厳しく問われていくことになろう。

 東京10区には自民・小池百合子氏(公明党推薦)、民主・江端貴子氏、共産・山本敏江氏の3氏が立候補し全国注目の選挙区となって激しい選挙戦を展開した結果、江端貴子氏が105,512票(豊島64,723票、40,780票)、小池百合子氏96,739票(豊島59,008票、練馬37,731票)、山本敏江氏21,092票(13,791票、7,301票)となり、江端氏が当選、東京10区初めての民主党の議席獲得となった。小池氏は東京比例区で復活当選した。豊島区の投票率は64.60%で、7月の都議選を約12ポイント上回った。

 30日夜、池袋の江端氏の選挙事務所は開票直後から出口調査などの当確ムードで関係者・支持者らに余裕が見えた。早くから江端氏も事務所に姿をみせ、NHKの当確放送を待って、勝利宣言。江端氏支持に回り比例当選した小林興起氏も加わった。同じく比例当選した吉田公一氏も。「ご支援ありがとうございました。皆様の政治を変えて欲しい、生活を何とかして欲しいという思いを強く受けとめました。この象徴的な選挙区で勝利できたということはある意味で政権交代に大きな影響を与えたと思います。皆様の生活の安定ため、豊島区民のためにしっかりと全力でがんばっていきます」と江端氏。

 一方、東池袋駅前の小池氏の事務所は自民区議ら多数が駆けつけてテレビ報道を見守る。劣勢報道にやや重い雰囲気が続いた。小選挙区落選。待ち焦がれるなか、日付の変わった午前1時半すぎ、ようやくNHKの比例当確がでた。支援者もほっとした様子。しばらくして小池氏が事務所に。「長くお待たせして申し訳ありません」とユーモアを忘れないいつもの小池氏だが、たくさんの報道陣を前に「比例で復活当選したが、負けは負け、自らの力不足を感じております。逆風をエネルギーに変えてと『風車のお百合』と戦ってまいりましたが、あまりの逆風に風車も吹っ飛ぶ勢いでした」と肩を落とした。「これからは、反省すべきところは反省し、自民党の再生に努めつつ、また民主党に協力するところは協力して国益を考えて活動していきます。いまの日本は政争をしている余裕はない。建設的な野党として日本のため、国民のためにがんばります」と締めくくった。

 豊島区の比例の投票先は次の通り。共産党が4年前の前回より2千票のばしているのが目立つ。

 民主党(55,596)、自民党(35,759)、共産党(14,037)、公明党(13,606)、みんなの党(8,683)、社会民主党(5,626)、新党日本(2,110)、国民新党(1,684)、幸福実現党(725)


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