防災は地域力で
豊島区総合防災訓練
西巣鴨中会場
防災週間の最終日となる9月5日、豊島区では、区内4箇所の会場で、警察、消防、自衛隊、医師会、薬剤師会、電気・ガス事業者等および地域住民らとともに総合防災訓練が実施された。
会場のひとつである区立西巣鴨中学校(南大塚3-18-1)で行われた訓練には、地域住民らで組織する「南大塚防災まちづくりの会(会長:長谷川秀夫)」が参加し、「災害用伝言ダイヤル体験」や実際に洋服ダンスが倒れる瞬間の衝撃を体感するコーナーなどを設置し、集まった人たちへ地震の怖さや日頃からの備えの重要性を呼びかけた。
「南大塚防災まちづくりの会」による訓練は「災害用伝言ダイヤル体験」「家具転倒実演」「簡易担架の作り方指導」「けむりフード実演」「投てき水パック」など盛りだくさんの内容で行われた。中でも「家具転倒実演」では、高さおよそ120センチメートルの洋服ダンスが倒れる瞬間の想像以上の衝撃に集まった参加者からはどよめきが起こり、家具の固定等日頃からの準備の大切さが再認識された。
「南大塚防災まちづくりの会」は、南大塚一~三丁目地区における豊島区のまちづくり事業実施をきっかけに平成10年3月に発足した。区の事業終了後も、としま未来文化財団タウンデザインセクションの支援を受けながら、自主活動を続け、日頃から、道路段差・飛び出し電柱・街路灯等のまちの点検、大塚駅周辺の自転車クリーンキャンペーン、学習会の開催そして合同防災訓練への協力などに取り組んでいる。
また、この会場では、西巣鴨中生徒によるD級ポンプ放水訓練も行われた。防災訓練は、休日に実施されることが多いため、児童生徒としての参加は珍しい。校長先生やPTAらの呼びかけに応じた、生徒有志により実現した。
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