ヒーローが帰ってくる
24日からトキワ荘の企画展
あのトキワ荘のヒーローたちが帰ってくる――。10月24日から12月6日の期間、池袋西口の区立郷土資料館で、企画展「トキワ荘のヒーローたち」が開催される。同館では1986年に同名の展示会を開催しており、今回の企画展は、23年ぶりの「ヒーローたち」との再会となる。また、トキワ荘があった地元椎名町（現豊島区南長崎）でも、今回の企画展と連動した様々なイベントが開催される。主催は豊島区、共同企画・豊島区立郷土資料館・手塚プロダクション。
1950年代から60年代にかけ、手塚治虫をはじめとする現代マンガの巨匠たちが若き青春時代を過ごしたトキワ荘は、「マンガの聖地」として全国のマンガファンの注目を集めてきた。しかし、そのアパートも1982年に解体されて既になく、かつて住人であったマンガ家のうち6名が亡くなっている。また、トキワ荘に関する記録も、マンガ家たちの作品やエッセイなどを通して断片的に窺うことはできるが、その全体像を把握できる資料は残されていない。そこで、豊島区では、前回の展示会から四半世紀の時を越えた今、改めてトキワ荘に関する記憶を検証し、マンガ文化史に刻む貴重な記録として継承・発信したいとしている。
■第1会場・豊島区立郷土資料館
「トキワ荘のヒーローたち～マンガにかけた青春～」
【展示内容】
★必見!!寺田ヒロオの部屋再現展示（トキワ荘の兄貴的存在で住人たちが何かと言っては集まった寺田ヒロオの住んでいた22号室・四畳半の部屋を、当時の写真をもとに再現）
★石ノ森章太郎 未公開デビュー前原稿初展示、今回初展示となるトキワ荘時代の作品続々登場！
★ヒーローたちの持ち寄った思い出の品が集結！
★1986年の特別展に集まったマンガ家たちと編集者による寄せ書きのふすま
★8ミリ映画｢キャツをネかすな｣（藤子不二雄A、藤子・F・不二雄制作）上映コーナー（約15分間）、こどもマンガ体験コーナー
★企画展図録、期間限定オリジナルグッス（絵はがき等）の販売。
※ほか記念イベントとしてトークショー、上映会なども。
お問い合わせは事務局まで（3980-2351）
■第２会場・豊島区立区民ひろば富士見台 （豊島区南長崎1-6-1）
「椎名町物語～トキワ荘のあった街～」
【展示内容】
江戸時代から街道沿いを中心に栄えた椎名町の歴史を地図や写真で紹介。マンガ家たちが通った商店、銭湯、本屋、映画館など、昭和30年代の“生活・文化圏”マップを当時の写真とともに再現。
※区民ひろば運営協議会共催で映画上映など記念イベントも。
そのほかトキワ荘のヒーローたちイベント実行委員会による関連イベントとして、スタンプラリーやワークショップなどももりたくさん。
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