新庁舎建設はまちづくりの核 グランドビジョン推進懇談会
第5回「池袋副都心・グランドビジョン推進懇談会」が5月13日、豊島区役所で開催された。
今回の議題は、グランドビジョンの核となっている「南池袋二丁目A地区市街地再開発事業(新庁舎整備)基本設計概要」の報告。4月27日の豊島副都心開発調査特別委員会で報告された基本設計の概要を、地域、事業者、大学などの推進懇談会メンバー約40名へ、高野区長自ら報告をした。
新庁舎の(1)環境デザインコンセプトについては、六鹿正治氏(株式会社日本設計代表取締役)、(2)環境デザイン計画については、隈研吾氏(建築家・東京大学教授)、(3)ランドスケープ計画については、平賀達也氏(ランドスケープアーキテクト)、(4)全体計画については、黒木正郎氏(株式会社日本設計第1建築設計群長)によって行なわれた。
報告の後、地域の方たちから新庁舎や池袋のまちづくりについて意見が出された。
東京商工会議所豊島支部会長の渡邊輝氏は、「23区で最後に建替えをする豊島区。現代の環境にあった区民に親しめる庁舎が出来る。豊島区の未来は明るいと感じた。今後も官民一体となって協力しながら池袋副都心のまちづくりを進めていきたい」と話した。
参加者からの意見を受け、隈研吾氏は、「責任が大きいプロジェクトだ。池袋の良さは地上面での人の賑わいである。最近の環境都市には、まとまったところで人が地表を動くコンパクトシティが望まれている。池袋に相応しい世界に誇れる環境都市が実現するようチーム一丸となって頑張っていきたい」と話した。
また、高野之夫区長は、「2年前の副都心線開通の危機感がここにつながった。この懇談会で改めて地元の方のまちへの強い思いを感じた。住んでいる人たちとともにまちづくりを進めていきたい。今こそが池袋副都心の新たなスタートだと考えている」と話した。
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