2010年12月

第2881号 2010年12月8日号


財政再建から次のステップへ
 高野之夫区長4選出馬を語る


 11月30日(火)、平成22年豊島区議会第4回定例会一般質問で、自民党小峰博区議の質問に答えて、高野之夫区長は、4選出馬を表明した。

 この4選出馬の表明を受けて、高野之夫区長に4選出馬の意思をさっそくうかがった。


■ 財政再建

--小峰博議員はこれまでの3期11年の成果として、破綻(はたん)寸前だった区財政の健全化に向けての確実な足どり、また、毎期に掲げた重点目標の着実な実行による区政への信頼感の醸成をあげていましたが。

「身に余るお言葉です。私が就任した当初は借金にあたる公債費が872億円と、表面には出ていない土地開発公社への借金が205億あり、一方貯金にあたる基金は36億円で、区民1人あたりにすると33.6万円の借金という状態でした。  それが現在は、土地開発公社の借金は全額繰上償置し、公債での借金は350億円になり、区民1人あたりだと6.1万円と大幅に改善いたしました。区民のご理解、区職員の多大な協力のおかげと感謝しております」

--区職員のスリム化も大きいと。

「区職員の総数は平成12年度で2,899人から、今年22年度では、1,993人とざっと千人減となっています。それに伴って人件費が282億円から216億円と減少しています。
 職員の減少による行政の停滞のないよう、人員配置と、業務委託を工夫しております」

--しかし、まだ借金がなくなっているわけではありません。

「借金ゼロになれば起債もしやすくなります。貯金と借金とが同額となる時期を想定してなお財政再建への手綱をゆるめません」


■ 地域文化資産を

--初当選以来掲げてこられた〝文化〟について。

「一貫して、文化を唱えてきました。文化は心を潤し、生きる価値を生産するものです。区全体の取り組みを一つ一つ取り上げませんが、これら区全体の文化行政が文化庁から評価され、平成20年度の〝文化芸術創造都市部門〟で、文化庁長官の表彰を受けました。東京都内では初の受賞です。区民の方々の文化的意識の高揚が根っこにあることが、この表彰を得た大きな理由でしょう」

--特に力を入れたい方向は。

「文明はグローバルであり、文化は地域性の強いものです。この豊島区内にはさまざまな文化資産とよべるものがあります。地もとでも忘れられている場合もあります。それぞれの地域での文化資産を掘り起こしていくことで地域の活性化につなげていきたいと願っており、そのための方策を考えています」


■ 大胆に

--当面する課題について。

「借金をゼロにすればいい、というだけではありません。必要な施策に予算をつけられるような体質になることで、大胆に施策を拡充してゆかねばなりません。保育園の要望など、多くの課題に全力で立ち向かうという、ステップアップをめざしていかねばなりません。この実行が4選出馬理由です」


■ 粉骨砕身

--4選出馬を一言でしめくくると。

「区民のおひとりお一人が、豊かな暮らしを通して夢を叶え、住んでよかったと誇りに思える豊島区を実現するために、微力ではありますが、〝身命を賭して、粉骨砕身して〟職務に尽くします」


区長の一週間
12月6日(月)
 午前▽税についての作文表彰式▽補助金等審査委員会意見書提出▽区議会総務委員会▽区議会区民厚生委員会
7日(火)
 午前▽区議会委員会予備日
8日(水)
 午前▽区議会委員会予備日
 午後▽としま文化フォーラム(女優 渡辺美佐子氏 講演)
9日(木)
 午前▽区議会正副幹事長会▽区議会議会運営委員会
 午後▽としまものづくりメッセ実行委員会▽民生児童委員委嘱状伝達式▽池袋食品衛生協会行政との意見交換会▽染井銀座商店街忘年会
10日(金)
 午前▽区議会議員協議会
 午後▽区議会本会議
11日(土)
 午後▽清和小学校60周年記念式典


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