体験型の防災訓練 駒込中で土曜公開授業
区立駒込中学校(駒込4-5-1)で9月10日、土曜公開授業として生徒たちによるポンプ放水訓練など体験型の防災訓練が行われた。協力・豊島消防署巣鴨出張所、豊島消防団、豊島区防災課。
これまでの避難訓練ではなく、災害時の実践的な対応を体験することが目的。昼間時、区域外勤務が多く、手薄となる地域では、消火活動や救援活動の担い手として中学生に対する期待は大きいことから、訓練では、地元消防団が指導にあたり、地域と学校との連携を深めた。
訓練は、大きな地震が発生したことを想定。まず、生徒たちは校庭に避難した後、5グループに分かれ、それぞれ訓練に取り組んだ。内容は、防災格納庫の資器材の確認、煙体験ハウス訓練、平担架収容訓練、ミニポンプ放水訓練、ストライカーによるコンクリート破壊訓練、消火器を活用した初期消火訓練など実践的なもの。特に、ミニポンプ放水訓練では、エンジン始動から放水までの一連の作業を生徒たちが行い熱心に取り組んでいた。訓練の最後には、バケツリレーを学級対抗で競い合った。
指導した地元の消防団の片桐昌英団長は「初期対応では、地域の一員として、ぜひ、中学生の力もかりたい」と生徒たちの今後に期待していた。
土曜公開授業を実施した駒込中学校の醍醐路子校長は、今回の訓練について「災害発生時には中学生の役割も大きい。訓練を通じて、人命救助ができる人に成長してほしい」と語った。
»» BACK
|