2012年9月

第2959号 2012年9月12日号


いじめ対策 全区立小・中校にアピール
 教育委、臨時記者会見も


 大津市のいじめ報道をきっかけに、全国でいじめによる生徒の自殺が問題となっているが、豊島区教育委員会は9月11日にいじめ対応に関する臨時記者会見を行い、これまでの対応と心理テスト「Q-U」など活用したいじめの正確な把握などの今後の対策(緊急対策)について説明した。

 豊島区では毎年、学期に1回、いじめに関する調査を行い、実態把握及び対応に努めている。また、今年7月には、都の要請を受け、緊急調査を実施した。この調査結果は、9月中旬に公表される予定だが、今のところ、いじめを起因とした重篤かつ長期化しているトラブルは生じていないことが確認できた、としている。

 しかしながら、豊島区及び豊島区教育委員会は、いじめによる被害を根絶するため、当事者の子どもたちだけでなく、教師や保護者など大人の役割の大切さを伝えるために、区長と教育長の連名で、「いじめに関する緊急アピール」を行った=別項。

 このアピールについては、2学期の始業式(8月27日)に区立小中学校の全児童生徒に配付、また広く区民にも周知するため、区ホームページで公表した。アピール文は次のとおり。

 ~「人に優しく、思いやりにあふれるまちにしよう」アピール~

 「いじめ」のニュースを聞くたびに、心を痛めています。

 本来、だれもが、思いやりの心をもち、相手の立場に立って親切にすることができるやさしさをもっています。そして、お互いに励まし合ったり、助け合ったりでき、心から信頼できる友達や仲間をもちたいと願っています。でも、残念ですが、自分と異なる意見や立場の違う人を大切にできず、いじめをしてしまう人がいることも事実です。

 もし、いじめを見たら、いじめられている人がどんなに苦しんでいるか、どんなに悲しんでいるか、どうか気付いてあげてください。

 いじめられている人がいたら、見て見ぬふりをするのではなく、その人のためにできることがないか考え、手をさしのべてあげてください。そして、自分が言われたり、されたりして、嫌だと思うことは、だれに対しても行わないようにしましょう。

 こうして、みんなで豊島区から、あらゆるいじめをなくし、互いに支え合い、だれにとっても「住みたいまち、学びたいまち、誇りに思えるまち」になるように努力しましょう。いじめのない学校、思いやりにあふれたまちにするために、次の三点を学校、家庭、地域、みんなが大切にしていきましょう。

■一人一人が個性を認め合い、思いやりの心をもとう。
■どんな理由があっても、「いじめは、しない、させない、許さない」強い意志をもとう。
■いじめを見たら、見て見ぬふりをするのではなく、自分たちに出来ることを考え、行動しよう。

 (アピール文中の漢字には、子どもたちに読みやすいようにすべてふり仮名が付けられています)


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