「ブンネ法」レクチャー 区民ひろば上池、開発者招く
福祉先進国のスウェーデン音楽療法士ステン・ブンネ氏が開発した音楽を活用した幼児・児童教育、高齢者や障害者を対象にしたケアである「ブンネ法」のミニレクチャーと体験会が9月7日、そのブンネ氏を迎えて、区民ひろば上池袋(上池袋3-13-5)で開かれた。高野区長はじめ里中区議、星区議それに同広場運営協議会の山嵜会長らも見学した。
レクチャーには一般の方のほか、区保育士や高齢者福祉課等の職員ら32名が参加。ブンネ氏は「子どもの脳の成長は著しく、7歳頃までの期間に人生で学習するうちの約8割を学ぶ」として、肉体的、精神的、社会的な能力を育てられる音楽教育の重要性を説いた。
レクチャーの後は、一般の子どもたちと池袋第一保育園いるか組の4歳児の子どもたちが「ブンネ法」を体験。「かえるのうた」や「ぞうさん」など、馴染みのある歌に合わせ手拍子をたたいたり、「スウィング・バー・ギター」の演奏にチャレンジ、楽しさいっぱいのひと時となった。
「ブンネ法」とは、ネックについたレバーを左右に倒すだけでコードを変えられる「スウィング・バー・ギター」や、弦が1本のため弾きやすい「ミニベース」といった難しいテクニックが不要な「ブンネ楽器」を使用する。ただの合奏ではなく、例えば高齢者の方には認知症予防として「記憶トレーニング」、「発声能力の改善」等、子どもに対しては身体的、精神的発達や社会性を養う等の効果があると言われている。
会場となった「区民ひろば」は、地域の方々のコミュニティの拠点として誰でも利用が可能な施設であり、高齢者・乳幼児向けの事業を幅広く行っている。また、5月に認証取得が決定したセーフコミュニティのステーションとしても位置づけられている。
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