安全・安心街づくり 豊島区民決起大会
区民と警察、事業者等の連携により、暴力団等の犯罪組織の温床とならないまちづくりを目指す「安全・安心街づくり豊島区民決起大会」が9月18日午後2時から豊島公会堂で開催された。主催は池袋地区組織犯罪根絶対策協議会(齊木勝好会長)、豊島区、池袋・巣鴨・目白警察署。
今回の決起大会は、同条例施行等を受け、暴力団排除の意識が確立しつつあるのを契機に、今一度、区や地域等の結束力を高める内容となっている。三部構成となっており、会場には、区民、区内事業者、職員等約千人がつめかけた。
第一部の開会にあたり、高野之夫豊島区長は、「豊島区独自の条例を施行し、虚偽の養子縁組の届け出が一件もないのは、素晴らしい成果だと思う。これからもより安全・安心な街を、皆さんと一体となってつくりあげていきたい。」と会場へ訴えた。後半では、池袋地区で対策に取り組んできた池袋地区組織犯罪根絶対策協議会により、「暴力団追放宣言」が高らかに読み上げられた。
第二部では、元読売巨人軍の堀内恒夫氏による「私の野球人生」と題した特別講演。堀内氏は「暴力団排除の取り組みは、野球と同じで、皆さんが団結し、継続していくことが大切。今日明日で解決する問題ではないが、地道な取り組みを続けていくことが、暴力団の根絶につながるのではないか」と話した。また、第三部では、立教大学体育会応援団による演奏と演舞も行われた。
豊島区では、今年4月1日に「豊島区暴力団排除条例」を施行。昨年の10月に施行された「東京都暴力団排除条例」からさらに一歩踏み込み、虚偽の養子縁組に対する措置条項を全国で初めて規定するなど、繁華街池袋を抱える地域特性を踏まえた内容となっている。この条例施行により、虚偽の養子縁組と疑われるような届け出はなくなっているという。
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