東京五輪まで凍結決定 西部地域複合施設建設
豊島区は2回の入札不調により一時凍結されていた(仮称)西部地域複合施設建設(千早 2-39)について、平成32年の東京オリンピック前後を目途に、建設工事費の状況など事業推進の環境が整うまでの間凍結すると決定した。
理由については「3回目の入札の可能性を判断するため再積算を行ったところ、建設工事費が、2回目入札時より約5億8千万円上昇していることが判明した。この金額は、1回目の入札時より約17億円、建築工事費は65%を超える上昇である。総事業費においても約64億となり、現在の債務負担限度額を大きく超える額となる。また、工事費上昇分を補うため、設計者を交え仕様の見直し等様々な削減方策の検討を行ったが、計画通知(確認申請)等の変更を伴わない短期間で行える方策では、十分な削減効果を生み出すことは困難であった。さらに、今後インフレスライド条項が適用となった場合は更に事業費が増加する。加えて、建設業界の先行きが不透明な状況もあり、現時点での入札は再度の不調となる可能性が払拭できない」ためとしている。
施設の設計については、地域特性を踏まえ、かつ、地域の将来像を見据えた質の高い設計であるとのプロポーザル選定委員会の決定を踏まえ、現在の設計が維持される。
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