「繁華街警備隊」活動開始 平日夜、客引き撲滅パトロール
豊島区は、4月から全国初の「居酒屋等の店舗に対する客の立ち入らせ行為」の禁止を盛り込んだ独自条例「豊島区客引き等の行為の防止に関する条例」を施行するのにあわせて、繁華街の環境浄化対策として期待される豊島区繁華街警備隊の出陣式を4月1日午後7時、池袋駅西口駅前広場で行った。
出陣式には池袋東西の環境浄化団体はじめ池袋・巣鴨防犯協会関係者ら約200人が参加するなか、高野之夫豊島区長、本橋弘隆豊島区議会議長、村本弘警視庁池袋警察署長、加藤竹司池袋西口駅前環境浄化推進委員会委員長の挨拶と、実際に警備にあたるシンテイ警備株式会社代表による所信・決意表明が行われ、その後さっそく池袋西口駅前環境浄化推進委員会と警備隊と参加者らによる繁華街パトロールが行われた。
豊島区繁華街警備隊は、土日・祝日を除く毎日、客引きが多くでる時間帯(午後4時30分から10時まで)を中心として、池袋駅西口、東口、巣鴨駅、大塚駅の繁華街をパトロールし、客引き行為をしている者に対して指導するとともに、客引き行為撲滅のための啓発活動を実施していく。隊員は、警備会社の幹部職員、柔道、剣道の有段者や学生時代にスポーツの経験を有し、精神的にもタフさと粘り強さを兼ね備えた身体屈強なメンバーで構成されている。
今回施行された区の条例は、客引きをした者に過料5万円を科すのみではなく、客引きを利用した店舗にも罰則を科すことを義務付けた条例で、第1回豊島区議会定例会で全会一致により可決した。区における治安情勢は、刑法犯の認知件数が10年前の約半数に減少するなど着実に改善された一方、繁華街では依然として客引きが通行人に声を掛ける姿が散見され、区民に不安を与えている。条例の実効性を確保するため、委託による客引きの排除に専従する「豊島区繁華街警備隊」を結成した。
今後、区では客引きを利用しないことを確約した店舗を、環境浄化推進店舗として認定し、区民に広くアピールしていくとしている。
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