迅速な危機管理体制 池袋本町で高放射線量検出
「池袋本町電車の見える公園」(池袋本町4-41)内で非常に高い放射線量を計測した問題で、区は報告をうけた23日から対応をとり、25日に区と専門機関の公益社団法人日本アイソトープ協会とで放射線調査を実施、調査の結果、園内の放射線量は通常の数値内にあり、また土壌への汚染も確認されなかったことから、第11回危機管理対策本部会議で本部長である高野区長から同公園の安全宣言がだされた。
同公園の特定地点の地表から、480マイクロシーベルトの放射線量が検出され、マスコミ報道を通じて豊島区役所はじめ周辺住民を巻き込んで大騒ぎとなったのは4月23日だった。
こうした事態を受け、急きょ選挙中の高野区長が選挙戦をとりやめ、高野区長の本部長とする危機管理対策本部をただちに立ち上げ、原因究明と対応にあたった。さっそく「区民の皆様の生命と安全を守ることを最優先に、対策の陣頭指揮を執ってまいりますので、区民の皆さんにおかれましても、冷静に行動してくださいますようお願い申し上げます」と区長コメントを発表。
25日、高い数値が測定された地点を中心に直径30㎝程度、約10㎝の深さを試掘したところ、掘削後の地表の線量値が急速に低減。このため、掘削した土壌中に放射性物質が存在しているものと考えられ、土壌を密閉した上、園外に搬出した。放射性物質は、現時点でラジウムと想定されているが、今後、同協会において、詳細な分析を行っていくとしている。
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