子女教育ニュース

      担当: 国際教育相談員 小山 和智
海外人事や教育関係の実務担当者の皆様に配信しているニュースの一部を、
一般の皆様にも公開します。 教育相談などについては 「教育相談から」を。
2015年 8月7月6月5月1月〜4月

 2015年9月以降のニュースは こちら

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【2015-8月】

暑中お見舞い申し上げます。
  ミソハギの花が爽やかに咲いています。 東京は7月13日夕方からお盆でしたが、8月にお盆をする地方も多いです。 “民族の大移動”にも喩えられる帰省のようすは、断食明け後のムスリム(イスラム教徒)の人たちにも似ています。

イスラム暦では10月(Shawwal) です。
  ムスリムの人たちは「断食月明け(Idul Fitri,Lebaran)」を祝っています。 世界各地からのニュースを見て、キリスト教国の街々にも、何万人ものムスリムが住んでいることに驚かれる方も多いでしょう。 彼らは、この時期に友人・知人と会っては、過去1年間に生じた 行き違いや争いごと等について、互いに赦しを請い 水に流すことが習慣となっています。 「相手を赦すこと、自己反省すること、平和的に熟考すること」を当然として暮らしているムスリムが、ほとんどなのです。
  因みに「Shawwal」は、「持ち上げ・調達・巻き上げ(lifting, raising, hoisting)」の意味だそうです。 「ラクダの雄が 雌の気を引くために尻尾を持ち上げる」「雌ラクダが胎児を運んでくる」、あるいは「ラクダが人間を背中に載せて立ち上がる(=出発する)」など、諸説あるようですが、本当のところは不明です。 また、イスラム暦の1年は約354日ですので、イスラムの祝祭日は毎年、約11日ずつ早まっていきます。 つまり 各祝祭日は、約35年前には同じ時期だったわけです。 農耕や季節感を伴わない、珍しい暦ですね。

広島・長崎・福島からの祈りを
  広島・長崎に原爆が落とされ敗戦を迎えてからから70年、いつの間にか “不戦の誓い”を忘れ、「経済建て直し優先」の合唱で 若者を沈黙させる政治がまかり通っています。 「たとえ どんな犠牲を払ってでも、戦争は絶対にしない」 ことを誓い、頑張ってきた私たちの国際的信用までが 疑われ始めました。 また、原子炉が暴走した場合の止める技術が確立されていない発電所についても、「国民の9割以上の収入に係る」ことを脅しにして、再開を強行する意図が見え見えです。 まるで 昭和初期の日本を想起させますし、音頭をとっているのが 当時の指導者の子孫たち(名誉回復を画策中?)とあっては、ますます心配です。
  8月29日(土),YMCAアジア青少年センター(東京都千代田区)で「合同朗読会&さわやか少女コーラス」の集いが開かれます。 いかなる政治団体やイデオロギーとも無関係に、広島・長崎そして福島に想いをつなぎ、平和を考える貴重な機会です。

8月に 物想う
  8月10日は 1792年にパリで起こった王宮襲撃事件(Aout 1792)の日です。 その3年前の7月14日、バスティーユ監獄攻撃でフランス革命に火が点き、ついに この日、ルイ16世一家は幽閉されて、王制が廃止されました。 なぜか欧州の8月には“武装蜂起(成功)”のイメージが付きまといます。 古代ローマの周辺部の僻地(今のフランスやオランダなど)では、ローマが “6月(Sextilis)” とする時期を 「収穫期(aoust, oegst)」と呼んでいたそうで、喜びと幸福感に浸る習慣だったようです。 「august」は「尊敬の念を起させる/荘厳な」「身分の高い/恐れ多い」の意味にもなり、女子や街の名前でも 結構目にします。
  ユリウス・シーザーは 紀元前44年の暦法改正で、“5月”を自分の名前とし“6月”を「収穫月」としたわけですが、後者が後に「ローマ皇帝」の称号となるとは、想像していなかったのではないでしょうか? 「Augustan Age」は 紀元前後の初代皇帝(Augustus=Octavius)の時代、ラテン文学が隆盛を極めたことから、各国の「文芸黄金時代」をそう呼びます。 8月には そうした華やいだ 幸運なイメージがある反面、その裏に血生臭い争いや格闘があり、そこから“解放”される願い・祈りも満ちています。70年前に日本軍に勝利したことを、多くの国々の人たちが大事な慶事としていることも事実です。真摯に向き合うしかありません。

娑婆にうごめく衆生
  「シャバ」という言葉は、余り上品な言葉ではありませんが、元は仏教語の「娑婆(saha)」で、苦しみが多く忍耐すべき世界、つまりは人間の “俗世間”の意味でした。 お釈迦さんの教えは、娑婆にうごめく衆生を教化し救済することにあったわけです。  似た言葉に「ヤバい」があります。 元は「危ない/悪事が露見しそう」などの意味を、犯罪者やその仲間が表現したものですが、太平洋戦争後は 一般庶民も使うようになりました。 ところが 1980年代の若者の「怪しい・格好悪い」の用法を経て、90年以降は「凄く好い」の意味で使われるようになります。 それは まるで 中国語の「(ke4)」と同じく 「とても格好良い・魅力的」と、ポジティブに賞賛する言葉になっています。
  他方、「爛熟(overripe)」は、果実が熟し切り “怪しいまでの美味”の状態になっていることを表します。 既に、一部に腐敗や衰えが始まっていて “悪魔の囁き”まで感じられる、まさに “酷”の味なのです。 心身の危険を冒してまで 快楽を追及する習慣 (or平和ボケ)は、1990年頃から日本人全体に蔓延してしまい、マネーゲームに どっぷりと浸かったままの人も 少なくありません。 こうした大人を見ながら育つ若者に、「額に汗して働く」とか 「身を挺して社会に貢献する」ということを 十分に伝えて来なかった私たち……。 未だに 赤字国債からの脱却を図れないし、人類全体の命を担保にとる形で 原子力発電所を地震帯の上で運転しようとする愚行、 そして安保法制の改悪…。 もう 文字通りの“土壇場”に来ています。

マレーシア国民のゆくえ 多民族社会における国家建設』の勧め
  6月末に紀伊国屋書店から発行されました。 日本マレーシア協会とマレーシア北部大学(UUM)との協働です。 マレーシアは、多民族・多文化の複合的な構造を持ちながら、世界でも稀にみる平和と安定・発展を実現しています。
1970年代以降に経験した国家建設の過程を「統合されたマレーシア国民(Bangsa Malaysia)」の観点から分析し、偏狭な民族至上主義が、どのようにしてマレーシアのナショナリズムへと変わっていったのかを解き明かす試みです。  一昨年の総選挙で マレーシアは大きな転換点を迎えたと言われますが、今後のゆくえを見極める貴重な示唆を含んでいます。 それは単にマレーシアに留まらず アジア全体、世界全体の将来にも 深く関わっており、多民族共存の現実を知る最適のテキストとして ご一読をお勧めします。

8月の諸行事―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
★ 大藏先生の日本語教育公開講座--- 8月 6日(木)、於:朝日カルチャーセンター新宿教室(東京都新宿区)。 テーマ「年少者の日本語指導の工夫に学ぶ」=大藏 守久(波多野ファミリスクール学監)
※ 昨年の学習院大学での公開講座を受講できなかった方には 絶好の機会です。
サマースクール:HLAB(エイチラボ) 2015--- [東京] 8月14日(金)〜22日(土)、於:鳳明館(東京都文京区)、[長野] 8月14日(金)〜20日(木)、於:小布施町公共施設(長野県上高井郡)、[徳島] 8月15日(土)〜21日(金)、牟岐少年自然の家(徳島県海部郡)、[東北] 8月14日(金)〜21日(金)、於:EL FALO(宮城県女川町)
※ 世界中から高校生と大学生・社会人が集まり、多様性あふれる環境の中で 主体的な進路選択と将来設計について考えます。
全国海外子女教育国際理解教育研究協議会(全海研)第42回全国大会--- 8月21日(金)・22日(土)、於:国立オリンピック記念青少年総合センター & 渋谷区立上原中学校(東京都渋谷区)。 [パネルディスカッション]「グローバル化に対応した教師の活動について」、[講演]「グローバル化の中で生きる人々」=岸 祥司、実践事例発表、テーマ別分科会など。
※ 2日目は関東ブロック大会を兼ねています。再派遣・シニア派遣希望者のためのトーキングテーブルも。
第1回 教育における国際的視点に関する日英フォーラム--- [福島] 8/23 コラッセ福島、[京都] 8/25 京都市国際交流会館、[東京] 8/28 立教大学。 日英教員のための「高校における将来のグローバル人材育成」に関する研修= ローリー・ガラハー(Thomas Hardye School)ほか。
※ 立教英国のほか 県立福島、京都教育大附属、府立洛北、府立桃山、立教池袋、立教新座、学芸大国際中等、および茨城県教委が 支援しています。
安全保障関連法案に反対する「100大学有志共同行動」--- 8月26日(水)、於:ガーデンシティ永田町(東京都千代田区) 集合。
※ 全国の大学関係者が国会に集まって 日本弁護士連合会とも連携し、安保関連法案の廃案を求める行動です。
平成27年度 文化庁日本語教育大会--- 8月28日(金)・29日(土)、於:昭和女子大学(東京都世田谷区)。 テーマ『地域で活躍する「生活者としての外国人」から見たNIPPON--- 地域の活力を日本語教育から』。
※ 地域社会の担い手として日本で活躍する外国人の視点から 地域文化や日本語を捉え直す場です。
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◆ ジャカルタ日本人学校職員のレバラン集会では、私も事務長としてスピーチしていました。 1987年の原稿を見ると、「この機会にこそ、私は皆さんと お互いの過ちに赦しを請う挨拶を交わし、新たな生活のページを開きたい…」 と言っています。 赤面の至りながら 懐かしいです。

◆ 夏休みに入ってしばらくは、林間学校・臨海学校、あるいは補習や講習などもあるため、やっと“夏休み本番”というご家庭も多いことでしょうね。子供たちが 健やかに 思い出一杯の夏休みになるよう祈ります。

◆ 8月5日夜から、東京で 日本人学校等の事務長の会議が開かれました。 顔ぶれがガラッと変わっていて、世代交代を感じます。 築30年を超える校舎、教員の確保、そして「選ばれる学校づくり」などの課題を抱え、私立学校としての運営手腕が 一層問われる時代ですね。

『月刊 海外子女教育』8月号の特集を ご覧になった方から あちこちで声をかけられます。 座談会で素晴しい青年たちと時間を共にできることは 何よりの喜びでしたが、彼らの “心の芯” にも感銘を受けました。

◆ 独立記念日も 8月にしている国が結構多いです。 シンガポールは9日、インドネシアは17日、マレーシアは31日。 ただし、中国の国慶節は10月1日、ベトナムは9月2日(8/19は革命勝利記念日)です。

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【2015-7月】

真夏の7月です!
  古代ローマでは最初、“5月(Quintilis)”と呼ばれていましたが、B.C.4年の暦法改正で、この月に生まれた Julius Caesarの名が冠されました。 英国は「雷雨と杏」の時期ながら、世界中から英語研修の若者たちがやってきて 賑やかです。

「硯を洗う」季節
  上海の西方(南京の南)、「黄山(huang2shan1)」 という景勝地の近くに 昔、「歙(きゅう)」という県がありました。 “歙”の字は 「集め寄せる・一つになる」の意味(日本では"糾")です。 そこで採れる 「歙州硯(She4zhou1yan4)」は、広東省西江の「端渓硯(Duan1xi1yan4)」と並ぶ 最高級品です。 「文房四宝(書斎における四つの宝)」といえば、浙江省の湖筆、安徽省の宣紙徽墨、そして端渓硯とされ、硯だけ南方の広東省に座を奪われてはいますが、歙州硯の方が希少価値では上とされます。 高級な硯は、泥岩(silt)という堆積岩の仲間が熱などで変性した粘板岩(slate)や頁岩(けつがん,shale) から造られますから、化石や砂鉄などを含むものもあります。 それが独特の文様に見えるために、美術品の類にもなるわけです。
  古来、硯は文房具の代表で、“学びの場”も意味しました。 「硯友」といえば同級生・同窓生ですし、「硯兄・硯弟」は先輩・後輩を指します。 “硯を洗う”は、学びの場や道具に敬意を払い“習字や学問の上達を祈る”ことなのです。 日本の学校で清掃活動が大切にされる理由も、ここにあります。 ただし、「硯洗い」は 七夕前夜の行事ですので、秋の季語になります。

第50回グローバル化社会の教育研究会(EGS)を開催
  6月26日(金)、聖学院中学校高等学校(東京都北区)で開かれ、上海信男教育学園の魯 林 先生から お話しを伺いました。 教育特別審査員や政治協商会議委員も勤められるお立場上、ご発言に難しさも感じられましたが、誠実なお話しには、一同感銘を受けました。 お名前が魯迅と似ておられ、その志にも共通するものを感じる方も多かったようです。 現在の“拝金主義”の下で本当の生きがいを見失っている若者のために一身を投じられ、新しい価値観を青年に提起しようとされています。来年9月には、上海市ミン行区の委嘱を受けて「国際職業高校」を開校予定とのこと。日本では職業高校が風前の灯ですが、果たして中国では再生が図れるのか、とくに急速に少子化の進む中でどうなるのか、魯林先生の手腕にかかっています。

獅子の目に……?
  7月23日から「獅子座(Leo,Lion)」に入ります。 この時期、古代エジプトでは ナイル河が氾濫することから、“獅子の頭”は洪水の象徴とされていました。 洪水は、農業にとっては上流から肥沃な土を運んでくる自然の恵みです。 古代ギリシア・ローマ時代には、噴水は“獅子の口”から水が吹き出すように造り、豊穣を祈る習慣となります。 獅子は「百獣の王(King of beasts)」と呼ばれ、勇気や威風堂々なようすを表わしたりします。 しかし、“旨い汁/一番大きい(or 好い)分け前”のことを 「獅子の取り分(lion's share)」ともいい、“狡さ”の意味も含みます。 イソップ物語で、獅子が獲物を独り占めしてしまうように、“独占を要求する性格”のイメージも強いようです。
  仏教も 印欧語族(IE)の流れを汲みますので、「獅子の座」というと、「仏の座/最高位の僧の座席」を意味します。 しかし、アジアの「獅子舞い(Lion dance)」は、邪気を祓うと共に 豊穣・繁栄を願う習俗です。 現代では 正月の風景と思われていますが、元は 種々の祭礼や式典では定番でした。 三越本店の玄関にあるライオン像は、東京を代表する風景の一つ。 大正デモクラシーから太平洋戦争、戦後の復興と爛熟を見てきた眼には、今の日本は どう映っているのでしょうか?   「獅子舞の目こそ哀しき平和かな」(辻井 喬)

帰国生に特化した進学相談会は7月下旬
  海外子女教育振興財団主催 「帰国生のための学校説明会・相談会」は、21日(火) 愛知県産業労働センターウインクあいち(名古屋市中村区)、25日(土)に大阪の毎日新聞ビル(大阪市北区)、31日(金)には東京都立産業貿易センター 浜松町館(東京都港区)と 3会場で行われます。 最近になって帰国生受け入れを始めた学校、とりわけ大学もズラリと顔を並べていますので、兄弟揃って参加されるとよいでしょう。
  他方、25日(土)には、進学相談会「JOBA学校フェア」がベルサール六本木(東京都港区)で開かれます。 帰国生の先輩と保護者によるパネルディスカッションは既に満席となっていますが、午後の「面接・作文準備対策」は これからでも参加可能。 昨年から「学校別個別相談会」は 午前11時半〜午後4時半の開設となり、ゆっくり相談できます。 またJOBA教育相談員のブースも設けられ、単身で帰国する生徒のためのガーディアンシップセンターの相談にも対応してもらえます。

7月の諸行事―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第22回 東京国際ブックフェア(TIBF)/第19回 電子出版EXPO--- 7月 3日(金)・4日(土)、於:東京ビッグサイト(東京都江東区)。 読書推進セミナー:「宝物になる『言葉』と出会うには?」=柴崎 友香(芥川賞作家)・西 加奈子(直木賞作家)、「“私”をつくる、本とのつながり」=辻村 深月(直木賞作家)ほか※ 世界中の書籍と出版社(470社)が集まる最大級ブックフェアで「先端コンテンツ技術展」等も同時開催。
日本国際文化学会 第14回全国大会--- 7月4日(土)・5日(日)、於:多摩大学 湘南キャンパス(神奈川県藤沢市)
[基調講演]「国際文化交流としてのグローバリズム」=寺島 実郎(多摩大学 学長)。 [パネルディスカッション]「インバウンドツーリズムの可能性と課題」= 江上いずみ・鳥飼玖美子・高井 典子・太田 哲・齊藤 理。
※ 国と国との関係だけでは捉え切れない問題を 新たに文化と文化の関係(Interculturality) として読み解く挑戦です。
獲得型教育研究会の公開セミナー--- 7月11日(土)、於:日本大学文理学部(東京都世田谷区)。 テーマ「日英におけるシティズンシップ教育とドラマ教育」=サラ・オリーブ(ヨーク大学)、ベルダ・リオット(オックスフォード大学)、池野 範男(広島大学)、渡部 淳(日本大学)※“市民=選挙民”の資質が問われる時代の教育の本質を問う国際シンポジウムです。
第10回 せせらぎ文庫フェスタ--- 7月18日(土)、於:軽井沢千ヶ滝 西区公民館(長野県北佐久郡軽井沢町)。 「読聞せ」=かんなりまさこ、グレース宮田、杉山恵子、滝本つみき、ほか。 「魅惑の折紙」=ポプコ円谷。 「面白理科実験」=ジニアス円谷(東京女子体育大学教授)
※ 国際子ども文庫の会の共催。3世代が子どもを中心にふれあい遊びながら 知識が身につく“文庫祭”。
としまアート夏まつり 2015--- 7月21日(火)〜8月29日(土)、於:にしすがも創造舎(東京都豊島区)ほか。 (前半)「読んで遊んで えほんの会」7月21日(火)、「夜空の校庭上映会」7月25日(土)、「音楽のサーカス 〜いろんな音となかよくなろう」7月26日(日)ほか
※ 区内の4ヶ所の区民ひろば では プロの俳優による「読み芝居」(7/22〜30)も。
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◆ 頁岩は、普通は地中深くにあるのが、黄山のように隆起した場所では 比較的地表近くに表れるのでしょう。 近年、アメリカで その地層から天然ガス(shale-gas)を集める技術が開発され 注目されていますが、好い硯も採れるはずですよね…?  硯は「文殊(菩薩)の眼」とされ、仏教でも大事にされます。 「硯の海に(仏)法の船…」と、吉田兼好たちが朝から晩まで硯に向き合っていたのも、そこに無限の智慧の広がりが あったからでしょうね。

◆ 英国イングランドは「前脚を挙げて歩く獅子(lion passant gardant)」で象徴されますが、フランス人は これを「豹 (leopard)」と呼びます。 イングランド人を指す蔑称でもあり、私たちは真似しないことです。

内田樹さんのブログ(7/1)に「言論の自由について再論」が載りました。 言論の自由は「理非の判断は それを聴く皆さんに お任せする」という姿勢を前提にしていることの再確認です。

◆ 産経新聞の大阪夕刊(6/22)に『中国人の交渉術と価値観(DVD版)が紹介されていることを、最近知りました。 夕刊とはいえ、一面トップの扱いに驚いています。 『月刊 海外子女教育』6月号・7月号の私の記事に気が付いてくださった方々からも、お便りをいただきました。 この齢になりますと、皆様のお便りが何よりの励みです。


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【2015-6月】

バラが咲き誇る6月です
  学校が年度末となる国々では、卒業と同時に結婚する人も少なくありません。 古代ローマの時代から「6月に結婚すると幸せになれる」 とされるのは、「女性の一生の守護神 ユノ(Juno)」の祭りで 6月が始まるからでしょう。 しかし、ユノ自身は 父であり夫でもある「最高神 ユピテル(Jupiter)」との夫婦喧嘩を繰り広げる恐妻です。 夫の愛人「イオ姫(Io)」に対する仕打ちも壮絶で、男の眼には恐ろしい…。
  ギリシア語の「(omma)」も、ヒンズー教の 「ヤマ(Yama、閻魔)」も 同じ語源で、「全てを見通す=全知」を意味します。 それがローマで 「opt」に変化し、ユピテルとなったそうです。 ユノは、夫に対抗して 「百眼の巨人アルゴス」に イオ姫を見張らせるのですが、“孔雀の悲劇”に つながります。 因みに、イオは「川の神イナコス」の娘で、元は“”です。 雌牛の姿で世界を放浪させられ、エジプトで 「豊穣神イシス」になり、キリスト教では 信仰の標語にもなります。 中国には「余(yu2)」(「裕福」の意)と音通の“縁起物”として伝わり、日本語には 「ウオ、イオ」で入ってきました。 「伊予姫(愛媛)」や「糸魚川」などの地名にもなっています。

成蹊小学校の公開研究会
  6月20日(土)、成蹊小学校(東京都武蔵野市)で 創立100周年行事として行われます。 テーマは「たくましい実践力をはぐくむ--- 成蹊教育の継承と発展を目指して」。1・2校時の全学級の授業が公開された後、教科分科会が持たれます。 分科会講師には 木下ひさしさん(聖心女子大学教授)、坂野由紀子さん(成蹊学園 国際教育センター長)、関口修司さん(区立滝野川小学校長)ほか。 全体会での基調講演は 渡辺 和子さん(ノートルダム清心学園理事長)です。
  成蹊小学校では生活科・総合学習を「こみち科」と呼びます。 こみち科分科会のテーマは 「豊かなプレゼンテーション力を育てる」で、渡部淳さん(日本大学教授、獲得型教育研究会代表)のお話しが 楽しみです。 なお、獲得型教育研究会は、参加民主主義を成熟させるために欠かせない自立的学習者を育む教育方法として「参加型アクティビティ」の研究に取り組んでいます。 興味があれば『教育におけるドラマ技法の探究―「学びの体系化」にむけて』をどうぞ。

(カニ)は 嫌われもの?
  6月22日から 「カニ座(Cancer, Crab)」に入ります。 ギリシア神話の化け蟹 カルキノスは、勇者ヘラクレスに 呆気なく踏み潰されてしまいますが、ヒトの身体にできれば “(岩のように固くなった組織)と呼ばれ 恐れられます。  中国語で「"虫旁"蟹(pang2xia4)」は 上海ガニ のことで、生徒たちが道一杯に広がって歩いていると、「カニ族め!(Shu3pang2xia4de)」と罵られたりします。 「カニは横に歩く」の“横”が “横暴”と 掛詞(かけことば)に なっているのですね。 でも、それだけではありません。
  元々、数千年前には 「人を挟む虫(jia1ren2chong)」と呼ばれて 恐れられていました。 稲の根本を食べるし 人間をも襲ったといわれ、もし 駆除しようとして甲羅が割れれば、病原虫(ジストマの一種)が飛散して、皮膚から人体に侵入する(⇒肺気腫などを起こす)危険が高いそうです。 上海ガニは、その凶暴さと 繁殖力の強さで 急速に世界中に拡散、各国が “侵略的外来種” に指定し、生きたままの貿易を禁じています。 ともあれ、日本人が 「カニ族め!」 と罵られないようにはしたいものです。

想像力の欠如が人の命を奪う
  宮部みゆきの小説『誰か』(2003年)では、小学生の乗った自転車に 働き盛りの男性が はねられて死にます。 当時から、そうした事故が多発していたのに、マスコミは、何故か報道を自粛してきました。 昨年、ついに自転車運転の規制を強化する 道路交通法の改正がなされて、今月から施行されました。 法律改正で 運転マナーが良くなるとも思えませんが、「危険や他人の痛みを想像する力」を育むことは 絶対必要です。
  東京の地下鉄では、黄色いつり革の近辺では 携帯電話の電源を切ることがマナーとされています。 しかし、10人中9人が 平気で iPhome等を操作しています。 「電源Off」 の掲示・表示も 目に入らないようです。 身体の不自由な方の優先席であることも忘れて、液晶画面に見入っている姿は、世界中の どんな価値観から見ても “人非人”と映るでしょう。 悪気はなくとも “想像力の欠如” または “未必の故意” といえます。

第50回グローバル化社会の教育研究会(EGS)を開催
  6月26日(金)に 聖学院中学校高等学校(東京都北区)で開かれます。 上海から 信男教育学園魯林先生をお招きし、中国の教育事情や日中両国の子ども達の課題などについて お話ししていただきます。
  日本人の子どもで 中国の学校に通っている子ども達の実態(何故 現地校を選ぶのか?)、 日中関係が日本人の子どもの教育に与えている影響、 中国人の眼から見た日本人学校や日本人の姿、 さらには 中国人で日本の教育に興味を持っている親が期待していること…等々、ずっと私たちの心のどこかに引っかかっていたことが、たくさんあります。 魯林先生は日本語も堪能ですので、思い切って質問できます。

6月の諸行事―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
関西帰国生親の会かけはし セミナー2015--- 6月 4日(木)、於:大阪市立総合生涯学習センター(大阪駅前第2ビル)。 テーマ「グローバル人材という名の象--- 帰国生を国際人と呼ぶ前に考えておきたいこと」=平畑 奈美(滋賀大学国際センター 准教授)
※「グローバル人材」という言葉に再考を迫る、心理学&日本語教授法の視点です。
異文化間教育学会 第36回大会--- 6月 6日(土)・7日(日)、於:千葉大学 西千葉キャンパス(千葉市稲毛区)
特定課題研究「異文化間教育学における実践・現場への接近法」、公開シンポジウム「教師のエンパワーメントを考える--- 外国につながる子どもたちを含めた教室・学校づくりのために」ほか。
※ 前日(6/5)の午後、プレセミナー 「グローバル社会におけるリベラルアーツ教育への提案」も開かれます。
関西 帰国子女教育を考える会 第70回研究例会--- 6月13日(土)、於:阿倍野市民学習センター(大阪市阿倍野区)。 テーマ:「帰国教員に訊く--- 3地域の日本人学校から」= 松尾 歩(元 サンパウロ日本人学校。大阪府、帰国後5年)、立田 和弘(元 アブダビ日本人学校。兵庫県、帰国後1年)、吉中 久実(元 蘇州日本人学校。奈良県、帰国後5年)、藤内 博(元 リオデジャネイロ日本人学校)※ 研究例会の終了後、恒例の懇親会(参加費実費) も行われます。
第50回 グローバル化社会の教育研究会(EGS)--- 6月26日(金)、聖学院中学校高等学校(東京都北区)。 テーマ:『上海国際教育の状況と海外子女教育の今後--- 現地校を選ぶ子ども達』 = 魯 林(上海信男教育学園 理事長校長)
※ 高校生の日本留学の実際や日中両国の教育事情比較など、聞きたいことが盛り沢山です。
IAPL・群読ワークショップ--- 6月26日(金)、於:(財)早稲田奉仕園(東京都新宿区)。 テーマ「みんなで群読、詩を題材に群読つくりと発表会」=重水 健介(日本群読教育の会 事務局長)
※ 国際表現言語学会(IAPL)は 演劇の力を第二言語教育に活用することを目的とした団体です。
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◆ 「わが金魚死せり初めてわが手にとる」(橋本美代子)の句が好きです。 ペットは普通、直接触れることで癒されたり心和んだりしますが、観賞魚は、ユピテルのように“眼で愛する”ことしかできません。 死なれて初めて触れるのですけど、重ねてきた心の交流に 感謝する一瞬です。

◆ 海外の子ども達は、学年末試験に追われながらも 夏休みを楽しみにしていることでしょうね。 日本は梅雨で、体調を崩し易い気候ですが、楽しい夏休みも 健康なればこそ。 お身体を大切になさってください。

◆ 上海ガニの学名は「シナ モクズガニ」ですが、20年前、「日本人には“シナ”と呼ばれたくない」という抗議に配慮して、「チュウゴク モクズガニ」となりました。 「東シナ海」も「東中国海」にします?

◆ マスク嫌いの韓国の人たちも、ようやくマスク着用の必要性を理解し始めたようです。 保菌者の側が泡沫伝染を抑制するだけでも、ずいぶんと状況は改善されます。

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【2015-5月】

「五月祭」です!
  1856年5月1日、オーストラリアの労働者が 長時間労働に反対する集会を催したことから、この日は 「労働祭」として普及してきました。 欧州では古来、この日は 「陽春の祭日」として様々な催しが行われていました。 古代ローマの 「花祭り(Floralia)」は、春の女神フローラ(マイア)を祭る“5日間の無礼講”でしたが、ギリシアの男根崇拝のイメージも重なって、決起や子孫繁栄の“前祝い”の様相も呈していたようです。
  英国では「ロビンフッドの日」とも呼ばれ、「五月柱(May-pole)」が街や村のあちこちに立てられ、その周りを巡って 若者たちが踊る(恋人を探す)風習があったとのこと。 この時期に開花する 「サンザシ(hawthorn, may)」の花は、五月柱や家々の扉・窓等に飾られます。 5月1日の未明に 野山に探しに行く風習(Go a Maying)も、村や町の中で最も美しい 操行上でも欠点のない乙女を選び、花飾りを被せて“女王(May Queen)”とすることなど、文学の題材にもなっています。 「メイフラワー(May-flower)」には 華やいだ雰囲気だけでなく、夢に向って挑戦し「必ず幸福・繁栄を勝ち取るぞ!」という志や決意が込められているようです。

第49回グローバル化社会の教育研究会(EGS)の開催
  4月24日(金)、いつもの波多野ファミリスクール(東京都新宿区)で、臨床心理士の木野照美さんを囲んで開かれました。 木野さんのお話しは、人間の“不安”の構造を改めて考えさせられる内容でした。 人間の不安の基が“喪失感”と“喪失への恐れ”であるという指摘は、1970年代から研究されてきたことではあります。 そして 「本人にとって好ましいことであっても、ストレスになる」 ということは、少なくとも 子どもの教育に関わる者(もちろん両親も含みます)は、必ず肝に銘じておく必要があります。
  「五月病」などは その最たるもので、名門校に入学した子ほど 自殺や うつ病に陥る危険が高いのです。 本人も周囲も “幸せの絶頂”に居るはずなのに、環境が変わって6週間目くらいに、判を押したように皆 “おかしく” なります。 1923年(大正12)5月5日、東京帝国大学で「第1回大園遊會」が催されたのも、新入生の自殺者と その“予備軍”が余りに多かったからとされます。 大事なのは「誰もがなるんだ」という法則性の予備知識を持ち、前向きに“心の準備”を、本人も周囲も しておくことです。 折しも、『月刊 海外子女教育』5月号で、「親たちのストレス対処」の特集が組まれています。 EGS研究会の常連でもある小木曽道子さん(渡航前研修講師)と、ボランティアグループ「With Kids」の臨床心理士の皆さんが、実際の相談事例を基に “コツ”を紹介されています。

創造アイディアロボットコンテスト中学生大会の要項発表
  今年度の大会要項が、4月20日に発表されています。 全日本中学校技術・家庭科研究会の主催で、全国大会申込受付は12月1日(月)以降だそうです。 また、今年度から部門編成変更が変更になりました。
  日 時  2016年 1月23日(土)・24日(日)  
  場 所  東京都武蔵野市立 武蔵野総合体育館 (東京都武蔵野市吉祥寺北町5−11−20)
  部 門  基礎部門・活用部門・応用部門・動画作品部門

薫風爽やかな季節です
  夏の日差しが どんどん強まってきています。 ギリシア神話の 「Aura」は “そよ風の女神”ですが、人やモノから発する 「雰囲気・気分・香り」を意味します。 女神の “息”には 霊力もあると考えられ、科学的な解明の対象にもなってきました。 他方、アラビア語で「aurat」は 人目に晒してはいけない身体の部分、さらには “裸体・恥部”を言います。 膝から上、肘から上を出すことは “反社会的行為”であると同時に、日射病や皮膚癌などの危険が増すことにも 注意が必要でしょう。
  日本語の「かげ・かさ」には、光を発したり 当てられたりしているようすを指す場合と、光や雨などを遮るようすを指す場合との 両方の意味がありますね。 音だけで聞き分けるには 素養が必要ですし、よく聞いてみれば 全く知らない世界が そこにあったりします。 グローバルな社会には“多様性”と“摩擦・行き違い”が付き物です。 相手が今、何故そういう言い方をするのか、何を分かって欲しいのかを理解するには、過去の歴史や文化を正しく知ろうとする姿勢が不可欠なのです。

松本式“5段階エッセイ”本が完成
  教養を蓄えるには、“批判的に読み 考える(Critical Thinking)”ことと、“それを互いに伝え合う力” が必須。 あらゆる教科において その訓練をすることで、政治家やマスコミ、変な業者・団体等にも騙され難い グローバルな人材が育ちます。
  このたび松本 輝彦さん(INFOE海外子女教育情報センター代表)が 『5段階エッセイで日本の子どもが変わる(リーブル出版)を上梓されました。 学校現場で、ずっと待たれていたものです。 問題解決型の双方向授業やディベートなどの指導が、これで ずいぶん助かります。

日本占領の時期に持たれた日本人像は?
  『校長が変われば学校が変わる』(夏目書房)久保田 武先生が、「日本占領期に東南アジア諸国が抱いた日本像」の論文を書かれています。 各国の教科書や 各国指導者たちの回想録など自著資料を 丹念に読み込んで整理されたものです。 私たちが理解し認識しておくべきことや、わが国として取るべき姿勢など、指針を示してくださっています。 異国の人と向き合う時、その人が どんな本や情報に触れて育ってきているかは、大事な要素です。 教科書や指導者の回想録で 「現地の人々の慣習や文化を理解せず、人権を無視した粗暴な振る舞いをする日本人」を繰り返し学んできた人たちは、中国と韓国にだけ いるわけではありません。 彼らが今、実際に「何も知らない日本人」を目の当たりにして、どういう心情を抱くかを 真剣に考えるべきでしょう。

5月の諸行事―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
集まれ!池袋みんなの大道芸--- 5月3日(日)〜6日(水)、於:東京芸術劇場 劇場前広場(東京都豊島区)。 ファンキーブラス(吹奏楽)、ジャグリング、アクロバット、パペット・コメディー、ディアボロ、チョークアート ほか。
※ 大道芸祭りを子ども連れで楽しめます。「TACT / FESTIVAL 2015」も同時開催。
第6回 教育ITソリューションEXPO--- 5月20日(水)〜22日(金)、於:東京ビッグサイト(東京都江東区)。 出展社による無料公開セミナー:『教育機関の事例で学ぶ 情報漏洩対策最前線!』『eラーニング内製ツールの今』『学習ストラテジーを伸長する 英語教育の WhatとHow 』ほか
※ リード エグジビション主催、日本教育情報化振興会他の後援で毎年開かれています。
市民文化フォーラム 5月研究シンポジウム--- 5月23日(土)、於:日本教育会館(東京都千代田区)。 テーマ「戦後市民派知識人の再検討 その2 高畠通敏の場合」=都築 勉(政治学者:信州大学教授)、司会:越智敏夫(市民文化フォーラム)
※ 社会に偏狭なナショナリズムや排外主義が広がるなか、どうすべきかを考えます。Tel.045-317-3176 まで。
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◆ 英国の五月祭では、モリス・ダンスや弓試合なども行われていましたが、清教徒派から排撃され、衰退してしまいます。 モリス・ダンスは 20世紀初めに復活され、現在では 学校教育にも取り入れられています。

◆ ジャガイモのメイクィーンは、煮込んでも型崩れしない毅然とした様子が 品種名になっているかのようですが、これも 清教徒たちに嫌われました。 メイクィーンの冠のサンザシに棘があるのは、近づく男どもを寄せつけない気高さを 象徴しているのかもしれませんね。

久保田 武先生は 渋谷幕張シンガポール校 副校長の後、順心女子学園(現 広尾学園)の校長も勤められました。 「どんな問題を解決するにも、最後は、人としての誠意と熱意ですよ」 が口癖です。 いつまでも お元気で!

桑ヶ谷 森男先生から 『ICU高校小史---帰国子女教育をきり拓く』をいただきました。 開校(1978年)前の設立準備から 校長で退職されるまでの “理想と苦闘”の記録です。 「あくまで内部資料です」と仰いますが、関係者には切実な問題が満載で、思わず姿勢を正してしまいます。

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2015年 4月以前のニュースは こちら。 

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