2017春闘アンケート   

 「かなり苦しい」「やや苦しい」を合わせると51.6%となり、昨年の49.9%から若干増えました。

 賃金が「増えた」と回答した人は、全体では昨年の22.7%から24.8%に改善されています。

正規職員では、低率ながらも24年ぶりとなる月例給・一時金の2年連続引き上げがおこなわれたなかで、「賃金が増えた」266人(28.3%)、 「変わらない」483人(51.3%)、 「減った」192人(20.4%)となりました。背景の一つに、共済年金が厚生年金に統一され標準報酬制として保険料等の算定・拠出額が高くなったことで、実質賃金(手取り額)が減ったことが影響していると推測されます。

非正規職員では、「賃金が増えた」83人(18.0%)、「変わらない」314人(68.0%)、「減った」65人(14.1%)となりました。
 
 家計の中で「特に負担に感じている費目」について質問しました(二つ以内選択)。「住宅関係費」「税金・社会保険料」「食費」「子どもの教育費」の順となり、この傾向は近年変わりありません。
   
 
 「実際に節約・切りつめをしている費目」(二つ以内選択)は、「食費」「被服」「教養・娯楽費」が非常に多くなっています。健康で文化的な生活の貴重な要素である部分を切りつめ・節約しています。

 「苦しい」と感じている人ほど、「食費」を切り詰める割合が多くなっていることが特徴です。
   
 

 東京全体では、無回答者を除く月額の賃上げ要求の加重平均額は22,340円となっており、昨年の20,138円を上回りました。

豊島区では、「1万円」のベースアップ要求回答者が383人・32.8%と最も多くなっています。
   
 

 時間給の引き上げ要求では「100円」が最も多く、76人・31.8%(昨年 35.1%)です。また、東京全体での時間給の賃上げ要求の加重平均額は、168.7円(昨年145.8円)です。

 尚、設問の要求額が一定でないため、400円以上では450円で計算しています。
   
 

 日額の賃上げ要求では104人が回答し、「1000円」が28人・26.9%(昨年 23人・23.7%)、次いで「1000円未満」が23人・22.1%(昨年 28人・28.9%)です。さらに「1500円」が14人・13.5%(昨年10.3%)、「2000円」が13人・12.5%(昨年14.4%)となっています。

 東京全体の日給賃上げ要求の加重平均額は、2,104円(昨年1,933円)となりました。