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イェフディ・メニューインのページ Yehudi Menuhin

メニューイン 1998年Lord Menuhin's Autograph

1998年8月29日 グシュタード音楽祭楽屋にて

メニューイン(1916-1999)は7歳で神童ヴァイオリニストとしてデビュー。強靱な技巧と輝かしい音色、高度な芸術性を兼ねそろえ、戦前は10代にして大ヴァイオリニストと認められる。戦後は戦中の500回を超える慰問公演、離婚、ナチの収容所の惨状を見たことによるショック等によりスランプに陥り、演奏の出来不出来が激しくなる。1950年代後半以降は脊椎の手術の影響のためかボーイングが衰え始める。そのためこの時期以降は音色の線が細くなるが、好調時の音色にはある種の輝きがあり、かえって戦前よりも個性的な美しさを持っている。演奏面では、好調時は独特の澄んだ音色とあいまって宗教的な神々しさを感じさせる。一方、人間味あふれ温かみのある、「優しさ」を感じさせる演奏をすることもある。ただ、ボーイングの衰えのため好調時の録音でも聴きづらさを感じさせることがある。1960年代から1970年代にかけて、レパートリーが拡大し、指揮活動、音楽祭の主催、音楽学校の設立、平和運動などヴァイオリン以外での活躍も目立つようになる。この時期の録音はほとんど音色面で魅力を欠き、もちろん優れた演奏もあるが、低調な演奏の方が多くなっている。しかし、1980年頃以降は演奏にいっそう深みを増し、ヨガの成果のためかボーイングに問題がなくなり、技巧・音色も安定し、出来不出来も少なくなる。晩年はヴァイオリンは引退し、指揮活動に専念していたが1999年3月ドイツで死去。



 

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