THE MNEMONIC SERVICE

月見うどんは美味しいのぜ。




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10/09/01
久しぶりに電脳コイルをレンタルで観る。
やっぱりすごく面白いです。
主人公の引っ越してきた舞台は一見普通の世界なんだけど
実は不思議なものが飛び交う謎の多い町だったりして、
どうしても小道具や設定の説明が必要になってくるところを、
うまく「細かく考えんでも見てれば分かるわい」式に動きで
表現していくのが楽しい。
高度に発達したテクノロジーは魔法と区別がつかない。これよ。

で。
とりあえず一巻(1、2話のみ収録)を借りてきたわけですが。
いきなり後半戦へ向けての伏線がちらほらしてて怖い。
4423とかおばちゃんとか鍵穴とかデンスケの感触とか。
いっぺんお終いまで観た人でないと分からんことですよ。
こえー。大黒市こえー。

もちろん主人公ヤサコや家族や友達はそんなことも知らんと
おバカに暢気かつ前向きに生きておるわけですが(イサコ除く)。
これが2クール目に入ると、もう大変なことになる。
この前半戦の明朗なムードが懐かしくなってくるよ。
オープニングにちらつく鬱っぽい空気も胸を打つね。

この「見えていることと裏に潜むもののギャップ」が本作の
テーマなんじゃろうか。
生で見ようが電脳メガネ越しに見ようが、あるいは人から聞いた
話だろうが、情報というものはあくまでヒントでしかない。
たとえ嘘偽りのない真正の情報だったとしても、人が見て、
聞いて、咀嚼して、その意味を踏まえた上でのアクションに
出ない限りはなんの価値もない。
当たり前のことですが。ミステリ小説みたいだな。

そんなわけで。
「本当はこうなんだぜ」というのをヤサコたちが認知する前と後の
違いを楽しむのが電脳コイルの醍醐味だったりするんじゃないかしら。
いつも目の前に転がってたアレにあんな意味があったとは・・・!
とか。そういうの。
知ると知らぬは大違い。灰羽連盟で言うたら、ラッカがレキの本心を
知っているか知らないかぐらい違う。
そういう差を踏まえた上でヤサコやイサコやハラケンはアレを
ナニするわけですからね。

人はそうやって悩み、苦しみ、そして成長し、桃太郎は満州に渡って
ジンギスカンになるのであります。
そんなわけで。
電脳コイルは正しく少年少女の成長物語なのであります。





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